地の景 〜地図を破り捨てて〜

秋晴れ。
空気は乾いており、光は澄みわたって、幾らか色づいた木の葉や枯れかかった草草や真っ青で抜けるような空は最大限にそのカラーを見せつけているように思われるが、じつはそれらは死期を迎えたものたちの最後のカラ元気ではないかという感もどこかあり、かえってそれが一層色に深みをもたらしている。

リアルはいつも隠れているような気がしてならない。

右や左ではなく、あくまでリアルからの乖離が問題だと思うのだ。

ルールが大手を振って歩いているような気がしてならない。

安全神話とはなんだったのか、どう克服するつもりなのか。

私は心臓破りの上り坂、自転車を漕ぐ、立って漕ぐ、息を切らして、やっとのこと上り切る、息をつく、顔を上げる、太陽が目に入る、ギラリ、その輪郭が網膜に焼き付く、ルール以前のルール、”おてんとさま”を見たのであった。